■寒中お見舞い■




ふと目が覚めた

何時だろう・・・

首だけを動かし時計を確認すると

もうすっかり昼を回っていた

・・・ホントに寝正月だな・・・

自分自身に呆れるような くすぐったような気持ちになる

すうすうと寝息を立てて眠る香藤の温もりが心地いい



明け方まで愛し合った為 体が怠くあまり空腹を感じない

そっと・・・香藤の髪に顔を近づけた

彼の香りに包まれる

このままもう一度眠ろうか・・・

それともこうやって起きていようか・・・

そんなことを考えながら目を閉じた

「・・・岩城さ・・・」

寝言が聞こえて笑ってしまう

どんな夢を見ているのだろう

どんな自分が彼の中にいるのだろう

ちゅっと軽く額に口づけを落とす

起こしたいような

このまま寝顔を見ていたような妙な気分にまた苦笑した

新しい年 またふたりで歩む年が始まった

こんな穏やかな時間がもてるように

共に並んで進んでいけたらいい・・・


外は雪景色

もうしばらくこのままで・・・
戻る 春抱き同盟の、日生 舞様
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