−  予 期 せ ぬ 出 来 事  −      The box of fascination.







某高層ビル最上階の高級イタリアンレストランで開かれた岩城主演映画の打ち上げ

パーティは、大勢の映画関係者と記者で賑わっていた。

もちろん香藤もその一人ではあるが、今夜はこの映画監督の次回の作品に出演が

決まっているのでPRをするため仕事で来ていた。

記者に囲まれ質問をこなしながらも、香藤の目は岩城を追わずにはいられなかった。

出来ることなら片時も離れず傍にいたいと思っているのだ。



しかし香藤は出かける前に釘を刺されていた。

「ねぇ、岩城さん。今日のパーティだけど・・・もちろん菊池さんも来るんだよね?」

「当たり前だ。この映画の共演者だぞ。あの素晴らしい演技、お前も見ただろう。」

「そう・・だよね・・。」

「なんだ香藤。まだ拘っているのか?もういい加減にしろよ。あの時は別に俺に興味が

あった訳じゃない。それに、映画の競演が決まった時にちゃんと3人で話をしただろう。

もう、終わったことだ。」

「あの時はそうだったかもしれないけどさ・・・なんか最近の岩城さんを見る目が気に

なるんだよね・・・まあいいや。今日はずーっと岩城さんの傍にいればいいんだから。」

「考えすぎだ、香藤。それに、そんな恥ずかしい真似するな。用がない限り俺に近づく

んじゃないぞ。」

「えー、そんなぁ。岩城さん。」

「お前だって仕事じゃないか、公私混同は駄目だといつも言っているだろう。いいな!」



岩城はいつも通りの美しい笑顔を見せ、菊池と並んでカメラマンの要望に快く答え仲良く

写真を撮られている。今回の映画に出演した俳優だけが胸に挿している一厘の真紅の

薔薇が、岩城をますます魅了的にさせていた。

香藤は内心ハラハラしていた。

『あー、もぅー。なんて色っぽい目して写真撮らせてるの。ダメじゃん!それでなくても

タキシードに真紅の薔薇が似合いすぎなんだから。あっ、菊池のやつ岩城さんに見惚

れてるんじゃない?やばいよ!』


「香藤さん。香藤さん・・?」

「えっ?」

「今度の映画の役ですけど・・・・」

「ああ。えーっと、今度の役は未来から来た男の役で現在に生きる女性に恋をするん

ですが、それこそ育った環境が全く違う二人ですからね。その辺を上手く演技出来れば

と思っています。」

「香藤さんはドラマや映画で美しい女性との恋愛ものが多い気がしますけど。岩城さん

はさぞ心配でしょうねぇ。」

「それは・・・。あれっ。お前、漆崎じゃないか。」

「お久しぶりです。香藤さん。」

「このパーティは映画関係者だけだろう。なんでお前がここにいるんだよ。」

「僕もいろいろ顔が広くなりまして。コネがあるんですよ。それに前にも言ったでしょ、

香藤君達の記事は僕が書くって。お忘れですか?」

「全く、相変わらずだな漆崎。」

「エヘヘ。それより香藤さん、いいんですかほっといて。岩城さんと菊池さん、随分仲良く

話してますけど・・・なんか思い出しちゃうなー。」

「バーカ。昔の話だよ。ただ映画で競演したってだけだよ。」

「なるぼど、夫婦の絆ですか。それにしても岩城さん、美貌の輝き・・オーラ出てますね。

女優陣も到底敵わないって顔してますよ。」

「本当に綺麗だ、岩城さん。」

「それに、一段と艶っぽくなって怖いぐらいですよ。」

『そうだよ。俺が全身全霊で愛して、この俺の手で大切に熟成させたんだから・・・』

岩城の姿を目で追いながら、誰にも見せずに閉じ込めておきたい気持ちの反面見せび

らかしたい・・・香藤はそんな複雑な気持ちに苦笑いしていた。


パーティが盛り上がりを見せていた頃、映画の完成とヒットを願って新たにシャンパンが

会場中に配られ始めた。


この会場に着いた時から岩城は香藤の視線をずっと感じていた。

『まったく、あいつも仕事で来てるというのに、自分の映画の取材でまた余計なことでも

言ってなければいいが・・・』

「お熱いね、岩城君。香藤君の視線。」

「えっ、菊池さん。いや・・・」

「いい男になったね、香藤君。彼には天性の人を惹きつける魅力がある。今まで一緒に

仕事した人達はみんな絶賛してるよ。演技も素晴らしいが、あの若さで気配りを忘れな

い。それに・・・。」

菊池は言葉を止めて少し目を細めてニャッと笑った。

「それに・・・?何ですか、菊池さん。」

「いや。勿論、君も気づいていると思うが、女性達の香藤君に対する熱い視線だよ。あの

ハンサムなルックスに、太陽のような笑顔。引き締まった無駄のない逞しい身体。ここ数

年雑誌では抱かれたい男のトップらしいね。アメリカでは、セックスシンボルと呼ばれる

俳優はヒットメーカーだよ。タキシード姿も外人並みに決めてるし、彼なんか国際的に

通用するんじゃないのかな。」

「菊池さん。香藤がそんな・・・セックスシンボルなんて。」

「おいおい、そんな変な意味で取らないでくれよ岩城君。セクシーで人気のあるいい役

者だってことだ。」

「それは、役者として嬉しいことです。」

「男としても嬉しいことだよ。岩城君。」


香藤は持ち前の笑顔と話術で取材に答えている。

周りの女性取材人だけではなく、競演の女優達もうっすらと頬を染め、香藤が向ける笑

顔にうっとりしているようだ。

普段はラフなスタイルを好んで着こなすが、今日のタキシード姿の香藤は結婚式の時を

彷彿とさせるほど魅力的だった。

『そうだ、香藤の太陽のような笑顔で見つめられると、どんなに頑なで冷たい氷のような

心でも溶けていく・・・この俺の様に。そして、逞しいあの腕に抱かれたら・・・』

毎日のように香藤に愛してると言われ、綺麗だと見つめられている岩城だが、もっと言っ

て欲しい、自分だけを見て欲しい。大人気ないと思いながらも岩城の目は香藤の姿を追

いかけるようになっていた。


前方のステージでは監督がシャンパングラスを高々と掲げ乾杯の音頭を執った。

会場いっぱいに乾杯の声と歓声が上がった。


香藤はステージで監督と並んで立っている岩城を見つめていた。

『香藤が・・・あいつが俺だけを見ている。嘘のない澄んだ瞳でまっすぐに俺だけを・・・』

岩城は身体中が熱くなるのを感じ、思わずシャンパンを飲み干した。

そしてステージから香藤を見つめ返した。

『岩城さん。シャンパンのせいなの?目元を紅くしちゃって。そんな潤んだ目で見つめ

ないでよ、可愛いすぎだって。』


見つめ合う二人には一瞬時が止まったように感じた。回りのざわめき、音楽、隣の人の

声さえも、何も聞こえない・・・それなのになぜか離れている相手の鼓動だけが聞こえて

くるようだった・・・



ステージでの乾杯を終えた岩城と取材を一通り済ませた香藤は、それぞれ足早に会場

を後にしようとエレベータに向かった。

お互いにそれらしい態度を示したわけでも、帰る時間を決めていたわけでもない。

二人は一言も言葉を交わしていないが、まるで磁石で吸い寄せられて行くように同じ

方向へ同じリズムで人を掻き分け歩いてゆく。




1階まで直通のエレベータに二人だけで乗り込むと、まるでもう1秒も待てないとでも

言うように二人は抱き合い、貪りあうように熱い唇を重ねる。



「岩城さん。愛してるっ・・んっ・・ぅ・・んん・」

「ああっ、俺もだ・・香藤・・んん・・んっ・・ん」

「今夜は寝かせてあげられる自信ないよ、俺。」

「そんな自信、今夜はなくていい。」

耳までうっすらと紅く染め、恥ずかしそうに香藤の胸に顔を埋めた。

「岩城さん可愛いすぎ。もう〜早く帰って抱きたいよ。」

「可愛いは止めろ、香藤。」

香藤は岩城の頬を両手に挟み優しく口付け舌を絡ませ始めた。

「ふっ・・んん・・ちょっ・・と待て、香藤。」

「んっ・・ん・・どぉしたの?」


エレベータの階数を表示するデジタルが30階を示した頃、急にスピードが落ち始め

たかと思うと、ガタンッと音を立ててそのままエレベーターが止まった。

と、同時に電気が消え暗くなったが、2、3秒後に、非常灯が点いた

階数のデジタルの表示は21階を示したままになっている。

「あれっ、もしかして・・これ、止まっちゃったの?岩城さん。」

「どうも、そうらしいな・・・」

ガラス張りのエレベーターの中から外を見ると、確かにまだ高い位置で止まっている。

「ど、どうすんの?岩城さん。」

「落ち着け、香藤。とにかく外部の人間と連絡を取ろう。」

すぐに非常用の連絡ボタンを見つけ押し続けた。

ブブー、ブブー、ブブー

「はい。管理センターです。どうしました?」

岩城は今の自分たちの置かれている状態を説明した。。

どうやらこのエレベータは20階と21階の間に止まってしまったようだ。

安全装置が働いているので、まず落ちる心配は無い。非常用の電灯と換気も問題な

い。

ただ復帰させるために、1時間ぐらい修理に時間が掛かるらしい。


「参ったね。1時間もここで缶詰になるんだ。今9時だから10時頃か、ちょうどパーティが

終わる頃だ。」

「香藤、お前よくそんなに落ち着いていられるな。」

「だって、仕方ないじゃん。どうすることも出来ないし、待つしかないんだから。」

「まあ、そうなんだが。こんな高い場所に閉じ込められるなんて。」

「岩城さんと一緒だから、俺、何があっても本望だよ。」

「バカ!何があってもなんて、縁起でもないこと言うな。」

「俺、本当にそう思ってるよ。岩城さんを守るのは俺の役目。だから何があっても一緒

じゃなきゃ駄目なんだ。守れなかったら生きてる意味なんかないから。」

香藤はあの太陽のような笑顔を見せて岩城を抱きしめた。

「だ・か・ら、この腕の中が岩城さんの安心できる場所だよ。」

「香藤・・・」

「こんなに可愛い岩城さんを守れるなんて、俺すっごく幸せだよ。」

「だから可愛いって・・・んっ、」

止めろ、の言葉は素早い口付けに呑み込まれた。熱っぽい舌が上顎をなぞる。

「んんっ・・香・・とぅ・・や・・めろ。こんなガラス張りの中で人に見られたらどうする。

それにいつ人が来るか分からないんだぞ。」

「何言ってるの、さっきだってしたじゃない。ここ20階だよ、誰に見られるのさ。人が来る

ときは分かるよ。二人っきりなんだから、キスぐらい。ねっ、岩城さん。」

「駄目・・だ・・んっ・・香・・・ぅん・・んん・・ふっ・・んんっ・・」

会話の途中だったので、容易に舌が侵入し、ゆっくりと岩城の舌に絡ませてくる。

頑なに拒もうと身体に力を入れようとするが、甘く激しくなって行くキスに逆らえなく

なっていた。

「大丈夫。非常灯だから薄暗くて外からは見えないよ。岩城さん。」

安心させるように耳元で囁くと、岩城の背中をガラスに寄りかからせた。

深いキスの後、舌先が唇から頬へ、顎へ、喉元へと滑らかにゆっくりと動いていく。

その間に香藤の手がタキシードの上着を脱がしシャツの上から胸の突起をくすぐる。

じれったいような甘ったるい刺激が岩城の身体に駆け巡り、鼻にかかった甘い声が

出た。

「んんぅ・・・ぁんん・・ふっん・・」

「いい声、服の上からでもこんなに感じちゃうんだ。岩城さん。」

ズボンの上からでも形が分かってしまうほどに盛り上がった岩城の中央部を下から形を

なぞるように擦り上げ、先端らしきところを指先で小さな円を何度も描いては、また下か

ら擦り上げた。

「ふっ・・あぁ・・ん・・・はぁ・・んっ」

岩城は痒いところに手が届かないような、服の上からの物足りない刺激に眉間に皺を寄

せ、じれったそうに身悶えし始めた。

「どしたの?・・もっと?・・欲しいの?・・岩城さん。」

尖らせた舌先で耳全体に愛撫しながら香藤は囁いた。

「あぅっ・・香・・とう・・あぁ・・っ」

「言って、もっと欲しい?」

シャツの上から胸の突起に指を這わせながら熱い息を耳にかける。

「うぅ・・もっ・・と・・・あぁ・・香・・と・・」

岩城の長い首筋を味わうようにキスをしながらシャツのボタンを外していった。

白い肌にすでに熟れて朱色を帯びている胸の突起をクリッと甘噛みされて、岩城の

身体がビクンッと答えた。

「あぅっ・・あぁん・・」

「可愛いよ、岩城さん。もっと感じさせてあげるからね。」

胸の突起を交互に舌先で転がしては吸い、舐め上げた。

「うっ・・あぁん・・あっ・・んんっ・・」

香藤は岩城のジッパーを下げ開いたところから手を入れて茎をまさぐり、蜜の染み出

ている先端をやんわり弄んだ。

「ああぁ・・んぁ・・んんっ・・あぁっ・・」

焦らされていた快感に触れられ思わず大きく喘いだ。

「こんなに濡らして。ごめんね、岩城さん。焦らし過ぎちゃった?」

ベルトを外し下着ごと下げながら香藤は双果を口に含み優しく交互に吸うと、岩城の

両膝がピクピクと反応する。

熱い口内が何度も茎を含み上下すると、香藤のやわらかい髪が股間にかかり岩城を

さらに刺激する。

「ううっ・・あぁ・・香・・とぅ・・あっ・・はぁん・・んっ・」

茎の先端の溢れる蜜を舐め取り、蕾へと運び舌先で襞を解していく。

舌先でヒクヒクとうごめく蕾は、早く欲しいとせがんでいるようだ。

「んんっ・・あぁん・・ぅんっ・・」

指を滑り込ませると、岩城は小さく仰け反り悩ましげに細い腰をくねらせた。。

「ぁんっ・・はぁ・・あぁん・・ぅぅん・・」

「岩城さん、色っぽいよ。すっごく。」

円を描くようにゆっくりとかき回しながら、もう一本指を増やし内壁の一点に触れ、続け

ざまにそこ一点をグイグイと刺激する。

「はぁん・・あぁ・・・香・・とぅ・・もう・・来っ・・て・」

香藤の髪の毛を掴み、岩城は快感に身体を小刻みに震わせている。

「岩城さん後ろを向いて、手すりをつかんで。」

前を見ると岩城の上気した桜色の艶やかな顔が、夜空に浮かぶガラスに映っていた。

秀麗な眉、潤んだ瞳、うっすらと開いて濡れた唇。荒い息で上下する白い肩。

あまりの美しさに見惚れて、香藤は涙が出そうになった。

「綺麗だ。こんな綺麗な人が俺のものなんて。俺は世界一幸せものだよ。」

全く余裕が無くなった香藤は、痛いほどに張り詰めた熱い塊を一気に奥まで貫いた。

「ああぁ・・んんっ・・んあぁぁっ・・」

岩城の柔軟な身体が激しく仰け反る。一方の腕は香藤の首に、もう一方の汗ばんだ手

がガラスに擦れてキュッキュッと音を立てる。

頭の芯が痺れるほどの岩城の強い締め付けに、今にも香藤はもって行かれそうに

なった。

「うっ・・岩城・・さん・・力・・抜いて・・んっ・」

いったん動きを止めわずかに身を引いて、ゆっくり腰をグラウンドさせると、香藤の首に

回した腕に力が入った。

「んんっ・・あぁ・・・んっ・・・ぁんっ・・」

「岩城さん、手すりに足を乗せて・・・そう・・・両足・・・」

岩城が言われるが儘にすると、香藤は細い腰を掴み奥地へと突き上げた。

「ひぃぃ・・っ・・ぅんあぁぁ・・・」

さらに仰け反った岩城の朱に染まった美しく妖艶な顔、激しい息づかいに上下する桜色

の身体が両足の膝を折り大きく股を広げて、香藤の楔を銜え込み離さない淫らな姿を

ガラスに映していた。

「見て、俺たち繋がってる。ひとつになってるんだよ。このままで居たいよ、ずっと。

愛してる、愛してる、岩城さん・・・」

その淫らな姿に煽られ、止まらなくなった香藤の突き上げる腰が激しく動く。

「ぅんんっ・・・ぁぁんっ・・・あぁんっ・・・」

羞恥とは裏腹に押し寄せる快感に身を任せ、岩城はさらに股を広げる。

「んあぁ・・香・・とう・・香っ・とぅ・・んんっ・あぁぁ」

「くっ・・俺っ・・もう・・溜まんな・・いっ・・ううっ・」

身体の奥で熱い迸りを感じたと同時に、岩城も熱い精を放った。



香藤は余韻でわずかに痙攣している岩城の身体を後ろから抱きしめると、背中、肩、

首筋、そして唇にキスの雨を降らさずにはいられなかった。



「香藤、今何時だ。」

「あっ、もうすぐ10時だ。そろそろ動くはずだね。」

「香藤、俺の服を取ってくれ。」

「はい。さっきタキシード脱がせてる時、結婚初夜思い出しちゃった。あの時の岩城さん

も可愛かったな・・・」

「バカ。香藤、早く着ろ!」


ガタンッ、エレベーターが動きだした。

「動いたっ!動いたよ!岩城さん。」


二人は慌てて衣服の乱れを直した。

岩城は胸に挿していた真紅の薔薇を落としていたことに気づかなかった。



1階に着くと、世間では大変な事件になっている事を2人は知った。生死が分からない

とまでテレビで報道されたらしく、報道陣や記者に囲まれ揉みくちゃにされた。改めて記

者会見をするということで、やっと家に帰ることが出来た。





「全く、記者会見なんて、何を話せばいいんだ。」

自分たちのニュースを見ながら岩城は呟いた。

「ホント、何してたかなんて言えないよね。岩城さん。」

香藤は岩城を覗き込みニャッと笑った。

「なに、にゃけてるんだ。」 

   ボコッ!

「イッター。もぅー。でも、また止まんないかなエレベーター。岩城さん綺麗だったなぁ。

それに凄く淫らで・・・なんか癖になりそう。」

「バカ。俺は二度とごめんだ!」

「今度さ、2人で観覧車乗ってたらと止まったりして。なんか考えただけで燃えるぅー!

ねっ、どう?岩城さん。」

「お前とはもう当分SEXしないし、口も利かん!」

「えっ、なんで?なんでよ?すっごく感じてたじゃない、岩城さん。」

   ボコッ!

「イッター、なにすんのー。」






その頃、二人が缶詰状態になっていたエレベータの中に、一人佇む人影があった。

『やっと、見つけた。ずっと探してたんだよ。あの時と同じ素敵な笑顔・・・』

岩城が胸に挿していた真紅の薔薇を踏みつけると、男は囁いた。

「僕が傍に居なかったから、寂しかったんだよね。でも、もう大丈夫。僕たちの邪魔は

誰にもさせないから・・・」





おわり?

kaz














       kaz様、ありがとうございます。
        大切にします!
        エロティックですねぇv
        エレベーターの中で・・
        人に見られたらどうするん
        だっての!
        ・・・見たい・・・(爆)
        そして、謎の人物登場・・・・
        一体、どうなるんだ?!
        気になる!!
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