− 予 期 せ ぬ 出 来 事 −     The approach of lust.






「こっちも充電切れか・・・参ったな。」



常に予備の充電器を用意している岩城だが、最近忙しかったのと疲れていた

せいで両方とも充電するのを忘れていたのを出かける直前になって気づいた。

『必要ないか・・・ほんの数時間の外出だし、ビデオを受け取ったらすぐに戻って

来るのだから。でも、一応香藤に言っておいたほうがいいな。』

家の電話から香藤の携帯に連絡を入れた。

『只今電話に出ることが出来ません。発信音の後にメッセージを・・・』

「香藤、俺だ。ちょっと出かけてくる。充電が切れてるので携帯は持って行かない

が、1、2時間で戻るから心配するな。じゃあな。」

『メッセージをお預かりしました。』

「さてと、出掛けるか。」

岩城は自分の車で出掛ける事にした。

10分程車を走らせたところで、早川の携帯番号を記したメモをテーブルの上に

忘れてきたのを思い出した。

『しまった。まあ、電話する事もないだろう、ロビーで待っていればいい。』

岩城はそのまま目的のビルへと車を走らせた。







早川は南側2号機の監視室に来ていた。

「お疲れ様、夜勤ご苦労様だね。」

「早川部長、お疲れ様です。どうしたんですかこんな時間に?」

「今夜、南側2号機の点検作業が行われることになってね。21時30分から24時

まで2時間30分ほど運転停止するので、監視カメラとインターホンも止めておく

ように。点検作業が済み次第私から連絡する。」

「21時30分・・・あと1時間後ですね。でも、急な点検作業ですね、何かあったん

ですか?」

「いや、この間そのエレベーターが緊急停止しただろう。缶詰になってたのが

有名芸能人だったせいで、どうも上のお偉いさんが神経質になってるみたい

でね。もう一度点検しろとのお達しさ、お陰で仕事が増える一方だよ。」

「それは大変ですね、早川部長。分かりました、21時30分了解です。」

「じゃあ、よろしく頼むよ。」

監視室を後にしながら早川は携帯からメンテナンスにかけた。

「早川だ、お疲れ様。今夜21時30分か24時まで2時間30分ほど南側2号機の

監視カメラとインターフォンが緊急時に誤作動がないか確認する。その為

エレベーター内の非常用運転停止ボタンを使用するが、事故ではない

ので修理の派遣は不要だから、確認が済み次第私から連絡する。

ああ、そうだ。南側2号機21時30分だ、よろしく頼む。」

早川は携帯を切るとズボンのポケットに手を入れ確認するように小瓶を弄んだ。

『あと1時間。遅れずに来てくれよ岩城君。そして、たっぷり楽しもうじゃないか。』







「香藤さん、お疲れ様です。はい、コーヒーと携帯。」

「ありがとう、金子さん。あと1着だよね衣装合わせ。岩城さんに電話しとこっ。」

「岩城さん体の具合でも悪いんですか?」

「うーん、疲れてるだけだと思うけど、最近いろいろあってさ・・・あれっ、

メッセージが入ってる・・・岩城さんからだ。」

『香藤、俺だ。ちょっと出かけてくる・・・・・・・』

「ええーーっ、充電切れーーっ!もーう、携帯持ってないなんて。1、2時間って、

何処に行ったんだろ・・・」

ブーン・ブーン・ブーン・・・香藤の携帯のバイブが響く。

「んっ、もしもし、おぅ漆崎さっきは悪かったな。」

「いえ、香藤さん今夜これからお時間ありませんか?」

「なんだよ急に・・そういえばさっき佐久間の名前出してたけど、なんでお前

あいつの事知ってんの。」

「今はまだはっきりしていないんですけどね・・・実はあの岩城さん宛ての薔薇、

彼じゃないかと・・・」

「はあ〜、なんで佐久間がそんな事すんだよ。あいつとは10年近く会ってないん

だぞ。」

「まだ詳しいことは・・。ただ、香藤さん彼と会って話したほうがいいですよ、本人も

会いたがってますし、それに・・彼ちょっと思いつめてるところがあって、岩城さんに

対して敵意を持ってる感じがするんですよ。」

「岩城さんに対して敵意って、どーいう事だよ、それっ。」

「とにかく今彼との待ち合わせの場所に向かってますから、香藤さん来れま

せんか?」

「じゃ仕事が終わったら行くよ。んで、待ち合わせの場所って何処だよ。」

「○○公園の噴水の前に9時です。僕先に行ってますから。」

「分かった、必ず行くから佐久間に待つように言ってくれ。」




『あの大人しい佐久間が・・・岩城さんに敵意?んなバカな!たっく何言ってんだ

漆崎のやつ・・・』






飲料水の自動販売機の照明が、前に立っている佐久間の顔を怪しく照らしていた。

『身体に害がある訳ではないから心配することは無い。

 簡単なことだよ、飲み物に混ぜて飲ませればたっぷり愛してもらえる・・・

 媚薬、秘薬とも言うな、身体が疼いて君を抱きたくなるんだよ・・・・

 抱かれたいんだろう、香藤君に・・・・』

販売機で買ったばかりの香藤に飲ませるドリンクの中身を少し捨てると、ポケット

から出した小さなビンの中の液体を混ぜ蓋を閉めた。

「このスポーツドリンク懐かしい、洋ちゃんよく飲んでたよなぁ。」

九十九里浜で海の家をやっていた頃、サーフボードを抱えて海から上がってくる

香藤にドリンクとタオルを渡し、浜辺に座って話をする時間が佐久間の幸せの

ひと時だった。

『やっと会えるんだ・・・洋ちゃんに。あの笑顔の洋ちゃんに・・・。』




二人分の飲み物を小脇に抱え、佐久間は公園の噴水へと歩いていた。






「動かないなーー。」

渋滞に巻き込まれ漆崎は身動きが取れないでいた。トラックとバスの接触事故が

原因で道路が一斜線に規制されているのだ。

『まずいな、もう9時だ。遅れること佐久間君に知らせなきゃ。』

携帯を取り出すと佐久間が先ほど掛けて来た携帯の番号を押した。

「はい。」

「あっ、すいません、佐久間さんお願いします。」

「ああ、彼はもう帰宅したようだが。この携帯番号に掛けても連絡はつかないから、

自宅のほうへ連絡したまえ。」

ー 早川はロビーに向かっている岩城の姿を見つけると慌てて携帯を切った。ー

『今の声は・・・確か・・・、どう言うことだ・・なんで早川部長の携帯なんだ・・』

頭をフル回転させたが、漆崎でも答えは簡単に出てこなかった。

『とにかく佐久間君に早く会わないと。ちょっと無理するか!』

ヘルメットを深く被り直しアクセルをいっぱいに噴かすと、交通整理をしている

警察官の笛を無視しながら漆崎は一気にバイクで走りぬけ先を急いだ。




『頼むから待っててくれよ、佐久間君。』






9時ちょうどにビルの前に車を止めると岩城は正面玄関からロビーへと向かった。

早川はロビーのソファーに座って携帯で漆崎と話をしていたが岩城の姿を

見つけて、慌てて切ったところだった。

「すみません早川さん、遅くなりました。」

「岩城さん、お呼びたてして申し訳ありません。私も今急いで降りてきたもので

ビデオを持ってくるのを忘れてしまって、すみませんすぐお持ちしますから。

岩城さんはコーヒーでよろしいですか?」

「いえ、結構です。そんなお気遣いなく。」

「私も飲みますのでついでですから。」

「はぁ、では、いただきます。」

「香藤さんはご一緒ではないんですか?」

「ええ、香藤は仕事ですから。」

「今朝お会い出来なかったので、そうですか。ではどうぞ、お飲みになっていて

下さい。今ビデオを持ってきますので。」

「はい。すみません。」


岩城がコーヒーを一口飲んだのを確認し、背を向けたと同時に早川は腕時計を

見た。


『よし、後15分ぐらいで効き始めるはずだ。』






香藤は心配そうな顔で、携帯に着信が無いか確認しては何度も自宅に

掛けていた。

「香藤さん、お疲れ様でした。どうかしたんですか?」

「お疲れ様、金子さん。岩城さんまだ帰ってないみたいなんだ。どうしたんだろう・・。

何か嫌な感じがするんだ。早く家に帰りたいんだけどいいかな金子さん。」

「分かりました。すぐに車を廻します。」

「うん、お願い。金子さん。」






自宅に戻ると岩城の居る気配はなく、玄関の明かりだけが煌々と点いていた。

ガレージに回ると岩城の車がない、どうやら自分の足で出かけたらしい。

家の中は普段と変わりなく来客があった様な形跡もない。

リビングのサイドテーブルには岩城の携帯が充電されたままになっていた。

「いったいどこに行ったんだろ、岩城さん。」

ソファーにドサッと腰掛けると、目の前のリビングテーブルの上にメモを見つけた。

手に取って見ると携帯の電話番号とその下に早川と名前が記されていた。

「早川・・・?って、誰だ?」

気になった香藤は、岩城のマネージャーの清水に電話を入れた。

「清水さん、ごめんなさいこんな時間に。岩城さん、出掛けたみたいなんだけど、

どこに行ったか知らないよね。」

「岩城さんですか、さあ、仕事ではないと思いますが。」

「そう・・だよね。あのさ、早川って人知ってる?」

「早川さん・・ですか・・。ああ、今日記者会見の後で控え室に来られたエレベーター

管理会社の方ですね。そういえば・・・その方から事務所の方へ夕方連絡が入りま

して岩城さんから連絡が欲しいとの事で、早川さんの携帯の電話番号をお知らせ

しました。」

「控え室にって、俺が仕事に行った後?」

「そうです。ちょうど香藤さんと入れ違いでした。今回の事件のお詫びと、お礼に

見えたんですよ。」

「ふーん、そうだったんだ。で、その早川さんの携帯番号を岩城さんに知らせたの

何時頃かな?」

「えーっと、確か6時頃だったと思います。」

「今夜会う事になってたのかな、岩城さんと。」

「さあ・・・、でも、岩城さん何かをお頼みになってたみたいでしてけど早川さんに。

確か・・ビデオがどうとかおっしゃっていたような・・・」

「ビデオ?何かを頼んでた・・・。そう、ありがとう清水さん。俺が早川さんに電話

入れて岩城さんの事聞いてもいいかな?」

「問題ないと思いますよ。香藤さん、何かご心配ですか・・・」

「うん、岩城さんの携帯が充電切れで持たないで出掛けちゃったんだ。1、2時間

って言ってたんだけど、ちょっと気になっちゃって。ごめんなさい清水さん、こんな

時間に。」

「いえ、あの・・何かありましたら連絡ください。何時でも構いませんので。」

「ありがとう清水さん、じゃお休みなさい。」




「ビデオ・・・って、何のビデオだろう?何かを頼んでた・・・?どうしよう・・・。この早川

って人の携帯に勝手に掛けて聞いたら・・・岩城さんに怒られるかな・・・」

香藤はソファーに座り、メモを見ながら独り言つして時計を見た。

「9時15分か・・・、もう少し待ってみるか。あっ!イケネ、漆崎に連絡しなきゃ。」

香藤は漆崎の携帯の番号を押した。






「佐久間君、ごめん待たせたね。」

バイクを飛ばし急いで来た漆崎は、整わない息をしながら公園の噴水の前で

待っていた佐久間に声を掛けた。

「あのぅ・・・香藤・・さんは・・・」

少し落胆した表情で佐久間は聞いてきた。

「香藤さん仕事の都合でちょっと遅れるんだ。でも、必ずここに来るから待って

いて欲しいって。」

「じゃ、来るんだね!やっぱり僕の方が大切なんだ。洋ちゃん僕に会いに

来るんだ!」

漆崎は何度か佐久間と会っているが、言葉を埋まらせずに話す笑顔の彼を

初めて見た。香藤の事を”洋ちゃん”と呼んだ・・・そして、”僕の方が”・・・。

『彼だ・・・。間違いない。彼が薔薇の花を岩城さんに送っていたんだ。』

そこへ漆崎の携帯が鳴った。

「はい。あっ、香藤さん。」

香藤の名前を聞いて佐久間が食い入るように漆崎を見た。

「漆崎悪い、今自宅にいるんだ。岩城さんと連絡が取れない、と言うかどこにいるか

分からないんだ。心配だからもう少しここに居たいんだ。」

「岩城さんの行方が分からないいんですか?」

「ああ、岩城さんの携帯の充電が切れてて・・・・・・・・

ボトッ、佐久間がドリンクのボトルを落とした。が、そのまま拾おうともせずただ

見つめている。心なしか身体が震えているように漆崎には見えた。

携帯を片手にボトルを拾うと佐久間に手渡した。

「ぼっ、僕は知らない・・し、知らないよ・・」

手渡されたドリンクを力なく掴みながら佐久間は呟いた。

「すみません香藤さん、ちょっとそのまま待っててもらえますか。」

「あっ?ああ。」

漆崎は佐久間を落ち着かせようとゆっくり震える肩に手を置こうと伸ばしたが、

振り払われた。

「僕が触れて欲しいのは洋ちゃんだけだ。なのに、なのに洋ちゃんは・・・」

今度は優しく囁くような声で漆崎は言った。

「ごめん。香藤さんはここに来たいんだよ、佐久間君。でも岩城さんがどこいるか

分からないので来れないと言っている。

「・・・・・・」

「もし、もしもだよ。君が何か岩城さんの事で知っている事あるのなら教えてくれない

かな、香藤さんも岩城さんの居場所が分かれば安心してここに来れるんだけど。」

「・・・・・・」

『こりゃ無理に聞いてもだめだな・・・さて、どうするか・・』

漆崎は少し焦っていた。彼の記者としての鋭い勘が何か良くない事が岩城の身に

起こっていると言っていた。

「そっか、知らないならいいんだ。ただ香藤さんに早く会いたいだろうから、もし知って

たらと思ってね。」

「ぼ・・僕・・じゃないよ・・早川部長が・・・」

『早川か・・やっぱり。あいつが何か関係してたんだ。』

「もちろん君じゃないのは判ってるよ。早川部長って、あの優しそうな上司だよね。

岩城さんとなんか関係あるのかな?」

「・・今夜・・会うから・・洋ちゃんとは・・会社のビル以外で会う・・ように・・って・・」

「じゃ今頃会社のビルで、岩城さんは早川部長と今頃会ってるって事だよね。」

「・・た・・ぶん・・・」




香藤は漆崎の携帯から聞こえてくる2人の会話の中に早川と言う名前が出てきた

ので驚いていた。

『早川・・・?なんで早川の名前が・・・?』

「漆崎!何で早川の名前がそこで出て来るんだよ。おい!漆崎!答えろ!」

「香藤さん、岩城さんがいる場所分かりました。エレベーター管理会社のビルです。

直ぐに行ってください、僕も佐久間君と一緒に向かいます。」

「何?管理会社?それどこにあるんだ。」

「この間エレベーターに2人で缶詰になったビル、そこの8階ですよ。」

「そこに岩城さん居るんだな。分かった、俺も今から行く。でも、なんでお前ら早川

の名前知ってるんだよ。」

「詳しい事は後で話しますが、佐久間君はそのエレベーター管理会社で働いてい

ます、早川は彼の上司です。今、岩城さんはその早川と一緒らしいです。香藤さん

とにかく急いでください、まずい事にならないうちに早く行かないと。じゃ後で。」




漆崎は電話を切ると同時に佐久間の腕を掴んだ。

「香藤さんはここには来れない、君の会社に向かってる。僕たちもすぐ行こう。」

「いやだ、ぼ、僕は・・僕は行かないよ。なんでだよ・・なんで洋ちゃんここに来な

いの。会いに来るって、僕に会いに来るって・・・」

涙が頬を伝うのを拭おうともせず、佐久間は肩を震わせて子供のように泣き始めた。

「佐久間君、君が待っている香藤さんは10年前のあの写真の洋ちゃんなんだよ。

もちろん今でも変わらないところは沢山ある。カッコいいとこや優しいところ・・・。

でも、今の香藤さんをちゃんと見なきゃ駄目だ。」

「今の・・洋ちゃん?」

ゆっくりと顔を上げた佐久間にハンカチを渡しながら漆崎は言った。

「うまく説明できないけど・・・僕も香藤さんが大好きだ、知れば知るほど好きになる。

今の香藤さんだって君をガッカリさせる様な人じゃない。このままじゃ君が辛いだけ

だよ。ねっ、会いに行こう。」

ハンカチで涙を拭くと、佐久間は小さく頷いた。

「よし、急ごう。ここからならタクシーで15分ぐらいだ。」






「まずい事って、ちょっと待て漆崎!くそっ!なんなんだよっ、もうっ!!」

漆崎との携帯が切れた途端、香藤は車のキーを鷲掴みにすると脇目も振らず家を

飛び出して車を走らせた。

『漆崎の奴、まずい事って何だよ!岩城さんに何があったんだ・・いったい何が・・。』

車を運転しながら香藤は訳の分からない事ばかりで混乱していた。

『多分、岩城さんは早川にビデオを貰うか渡すかしたんだ。でも、何のビデオだ?

それに早川は佐久間の上司で・・・漆崎がいうには薔薇を送って来たのは佐久間

らしいと言ってた・・・岩城さん・・・』

「くそっ!」

香藤は溢れる怒りをハンドルにぶつける様に思いっきり叩くとアクセルを踏み込んだ。

手のひらに滲む嫌な汗、張り裂けそうな激しい鼓動が香藤を急き立てる。


「岩城さん・・岩城さん無事だよね。大丈夫だよね。岩城さん、お願いだよ・・」






『この時期に暖房でも入ってるのか?なんだかやたら暑いな。』

岩城は身体が熱くて仕方が無かった、ジャケットを脱いでもまるで身体が火照る

ような感じだ、鼓動も激しく脈打っている。

『どうしたんだろう・・・熱でもあるのだろうか。』

腕時計を見ようとすると視界が少しぼやけた。それに頭までボーッとして来た。

『まずいな、ビデオを受け取ったら直ぐに帰ろう。それにしても遅いな、早川さん。』

「岩城さん、岩城さん、大丈夫ですか?」

「ああ・・早川さん。ちょっと・・疲れているだけです。もう・・失礼し・・ますので、

ビデオ・・を・・・」

岩城の気だるそうな身体の動きと、熱っぽい潤んだ瞳が空になったコーヒーカップ

の効き目を語っていた。

早川はゴクッと喉を鳴らすと、このままここで岩城の薄っすらと開いた紅い唇を貪り、

しっとりと汗に湿らせた白く美しい肌に指を這わせたい衝動を必死で堪えた。

「岩城さん立てますか?」

「は・・い、いや・・足に力が・・入らない・・どう・・したん・・だろう・・・」

「岩城さん私に捕まって、そのまま身体を私に預けて構いませんよ。さあ、早く。」




岩城はほとんど意識を無くしていた。

早川に引きずられるようにエレベーターに乗せられたのも気づかないほどに・・・・







おわり・・ではありません。まだ続くの;;次はきっと最終回だーー!!

kaz
戻る BACK NEXT うっぎゃぁ!! 
岩城さん貞操の危機!!
一体、エレベーターに乗せられた
岩城さんはどうなるんだ?!
香藤君は、間に合うのか?!
ここで続くなんて・・・;;;
kazさ〜〜ん!
焦らしプレイはやめて(爆)
心臓に悪い・・・・;;